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『85』の洗礼も「豪快にできたのでよかった」 天才少女・須藤弥勒が自らに重ねた“伝説的エピソード”

須藤弥勒が初日を13オーバーで終え、ツアーデビュー戦を振り返った。

所属 ライター
田中宏治 / Koji Tanaka

配信日時:2024年8月23日 07時00分

記念すべきトーナメント初戦は“ニトリカラー”で参戦。取材にも立派に対応
記念すべきトーナメント初戦は“ニトリカラー”で参戦。取材にも立派に対応 (撮影:米山聡明)

<ニトリレディス 初日◇22日◇桂ゴルフ倶楽部(北海道)◇6651ヤード・パー72>

今大会がツアーデビュー戦となった13歳のアマチュア・須藤弥勒は「85」のラウンドで、13オーバーの118位で最下位発進となった。588ヤードと距離のある7番パー5では“初バーディ”を奪ったものの、直後の8番パー3でトリプルボギー。得意のパッティングでも3パットが3回と、なかなか思うようなプレーをさせてもらえなかった。

弥勒ちゃん、確かに振りちぎってます【写真】

注目の中でのスタートとなった1番は「ジュニアの試合の何倍も人がいたので緊張しました」と“天才少女”もドキドキ。それでも、ティショットはしっかりフェアウェイセンターへ。このホールは2オン2パットのパーで順調に滑り出した。

その後、4つスコアを落として迎えた7番で3メートルのチャンスを沈めた。ガッツポーズも飛び出したこの場面については「パットがなかなか入っていなかったので、やっと入ったなと思いました。デビュー戦でバーディを取れたことはよかったんじゃないかなと思います」と笑顔で振り返る。

しかし、ここから反撃開始とはいかず、続く8番はトリプルボギー。「握った番手が暴れん坊くんでいつもミスしてしまうので、それがポイントかなと思います」。番手は明かさなかったが、得意のクラブではなかった様子。続く9番パー4をダブルボギーとして、前半は「44」。さらに後半にも5つのボギーが出て、徐々にスコアを落とした。

それでも「長嶋茂雄さんが(デビュー戦で)3打席三振したように、思い切り、豪快にできたのでよかったと思います」と、父親から聞いたというミスタープロ野球のエピソードを交えて明るく総括。ちなみに長嶋氏はデビュー戦で国鉄のエース・金田正一氏と対戦し、4打席4三振を喫している。

2日目に向けては「一日ですごくはなれないので、楽しんで自分なりのゴルフができたらいいと思います」。カットラインとは13打差。目に見える結果を求めるのは厳しい状況だが、楽しみ、そして学ぶ場面は数多くあるはずだ。須藤は来週の「ゴルフ5レディス」にも出場する。(文・田中宏治)

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